広尾学園小石川中学校・高等学校
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6年間のプログラム国語科部長 松本 祐        MATSUMOTO MASASHIHIROO GAKUEN KOISHIKAWA Junior & Senior High School 17本校における6ヵ年の国語学習の基幹をなす学年です。論理的文章・文学的文章などの現代文の学習はもちろん,古文や漢文の学習を通して,日本語表現の奥深さを感得します。また,言語による表現活動に対して,主体的に取り組む姿勢を培います。「評論」は現代における様々な課題や思想に触れながら筆者の表現の意図、その背景を読み取ります。「小説」も時代背景や作者の意図を理解しながら主題を考えます。古典は徹底的に基礎学力定着を図ります。中学1年高校1年TEACHER'S MESSAGE私たちが生きる世界の理解は、その多くを言語に依存しています。これからの新しい社会を担っていく皆さんに必要な国語力は、単なる知識の蓄積にとどまらず、思索的で論理的な国語力です。他者に対して、どのように自分を表現し、いかに自分の考えを自分の言葉で伝えるか、本校では論理的言語力や言語運用能力の育成に力を入れています。また、優れた古典文学に触れることによって、言語感覚や日本文化に対する理解を深めます。あらゆる学習活動の基層ともいえる「国語力」の増進に努めます。現代文における論説文や小説・詩・短歌,古文における随筆や説話,漢文における思想など多くの文章を読み,そこに秘められた問題や課題に向き合うことで,読解力や課題発見能力を向上させます。大学入試に備え,緻密な読解と解答作成能力を高めるための学習に主眼を置きます。大学入試に必要な知識の完成を目標とし,得られた知識を体系的に運用できるように整理します。さらに,論文入試や記述式解答の叙述のためのスキルを身につけます。中学2年高校2年様々なジャンルの文章に即した「主体的な読み」を確立するとともに,文字言語・音声言語による表現活動を通して,自己の考えを論理的に表現する能力を養います。古文・漢文に関しては,文法事項など,読解に必要な基本的な知識を習得します。現代文・古典ともに,大学入試を想定した解法の理解を主眼とし,多様な大学入試問題に取り組みます。また,国語学習を通して,実社会を主体的に生きていくために思考力・表現力・課題発見力などのスキルを身につけ,ディベートなどを通じて自己の考えを検証する態度を養います。中学3年高校3年※2024年度現在SUBJECT / 教科ガイド〈国語〉社会を生き抜くために必要な力を国語という教科を、単に「話すこと・聞くこと・読むこと・書くこと」の力を伸ばす教科としてではなく、これからの社会を生きるために必要な「社会技能(ソーシャル・スキル)」を育成する教科と位置付けています。ソーシャル・スキルは、「日常生活の中で出会う様々な問題や課題に対して,自分で,創造的でしかも効果のある対処ができる能力」と言い換えることができます。意思決定・問題解決・コミュニケーション・自己意識・共感性などの力をつけるために、スピーチやディベート、プレゼンテーションなどにも力を入れています。SUBJECT教科ガイド国語JAPANESE

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